普通のFPSと『World of Tanks』の違いを見てみよう
◆ちょいと違うぜ『World of Tanks』
ネットの海をさ迷うFPSプレイヤーがふらりと辿り着く地、その1つが『World of Tanks』です。「何かおもしれーゲームねーかなー!」と絶叫しながら屁をこいて宙を飛んでいるFPSerな方なら嵌まるかもしれません。ただし!色々と普通のFPSとは異なる点もある本作です。もしその違いに気付かなければ市中引き回しの上打ち首獄門と相成ることは必定。かような目に遭わぬためにもそのあたりをちゃっちゃらちゃっちゃと見ていきましょう。
◆戦車のFPSかつTPS
『World of Tanks』は戦車を操作して2チームに分かれて争うFPSかつTPSなゲームです。ゲーム中にFPSとTPSを自由に切り替えることができ、FPS視点は射撃時に便利な視界となります。移動時にはTPS、射撃時にはFPSというのが基本ですが、慌しい場面や視界の都合からTPS状態のまま射撃すると有利なこともあるため一概にFPSともTPSとも言えません。こうした事情からも特殊なゲームと言うことができます。
◆左右の移動に注意
FPSの多くはWASD移動を基本としています。Wで前進、Aで左へDで右へそしてSで後進といった具合です。本作もWASD移動を採用しているのですが、左右は方向転換しかしてくれません。そのため正確に言うならWS移動でAD左右方向転換といった具合となります。平行移動することができないので移動する際には結構な制限がかかっていると考えておいた方が良いでしょう。なおWA同時押しで左旋回しつつ前進、SD同時押しで右旋回しつつ後進ができます。慣れるまで多少時間はかかりますが、慣れてしまえばどうと言うことはありません。
◆砲塔の旋回速度という要素
FPSでは通常、銃を撃つ方向に向けば直ぐに銃を撃つことができるのですが、本作では「旋回速度」という概念があります。戦車は砲塔を旋回させて照準を定めるため、いくらか旋回のための時間がかかるわけです。そのためFPSゲームの間隔でプレイすると相手を視認しているにもかかわらず旋回速度が遅いため撃ちもらすということが頻発するでしょう。相手の方向に砲塔を旋回させている間に射撃するとあさっての方向へと弾が飛んでいきます。そして一方的に攻撃を受けて倒されてしまうのです…砲塔の旋回という要素はFPSゲーマーにとって左右への方向転換以上に鬼門と言えるシステムとなっています。
◆視界で敵を捉える
本作では「視界」という要素も大事です。敵をレーダーに捉える場合、通常のFPSゲームでは敵に弾を当てて初めてミニマップに敵の位置が表示されるものですが、本作では敵が射線上に現れることで認識されるようになっています。認識されるとかなりの遠距離からでも狙われるようになるため、直ぐに隠れる必要があるでしょう。ただ認識されたかどうかを知るためにはスキルが必要で、そのスキルは序盤で得られるものでもありません。慎重に動いていかなければ直ぐに敵の視界に入り撃破されてしまうでしょう。
◆戦車ごとの役割が重要
普通のFPSには近距離の「ショットガン」中距離の「アサルトライフル」遠距離の「スナイパーライフル」とそれぞれ役割が異なる武器があるものですが、本作では戦車の種類によって色々と役割が異なります。移動性能、視界、砲身など色んな違いがそれぞれある訳です。役割によってまたゲームフィールも異なるので色んな楽しみ方ができます。
◆ちょっと特殊だけどもやることは同じ
普通のFPSとは異なる点がいくつかある『World of Tanks』ですが、結局のところやることは敵を倒すことです。その部分だけは他のFPSやTPSと変わりません。ゲームシステムに慣れれば他のゲームには無い独特な面白さを堪能することができるでしょう。