【イベント取材】VRを秋葉原で手軽に体験!モノビット主催のVRカフェで衝撃の初体験……

いま話題のVRとは一体どんなものなのか
気軽に楽しめる体験会が大盛況だった理由とは?


2016年はVR元年

最近テレビやネットでよく目にするVRという二文字。無料ゲームクラブの読者であれば、すでにご存知の方も多いかもしれないが、一般的な認知度としては、自動車用語の“VR”車とか、ビデオリサーチ社(Video Research)の“VR”を思い浮かぶかもしれない(後者に関しては筆者の思いつき)。

VRとは、Virtual Reality(バーチャルリアリティ)の略称で、日本語だといわゆる『仮想現実』と訳される。2016年はVR元年といわれており、すでに各社が挙ってVRの様々な楽しみ方を考案、提供しているのだ。

無料ゲームクラブもその話題のVRを体験するしかない! そんな“仮想”なのか“妄想”なのかよく分からないことを、サイト運営担当のサイトウと話していたある日、とある会社から「気軽にVR体験をしてみませんか」という、奇跡の招待メールが届いた。

メールの主は株式会社モノビット。同社は、ネットワークゲーム開発・運営のほか、『モノビットエンジン』という独自ミドルウェアの開発・販売なども行なっており、今回ゴールデンウイーク期間限定で、『モノビットVRカフェ』をオープンするという。

百聞は一見にしかず。まずは体験してみるしかないと、営業担当のタケダに返事のメールを送らせ、私は秋葉原へと向かったのだった──。

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開店前からすでに列が出来ていたが、開店後も人の列は途絶えることはなかった。


限りなく現実に近い仮想

JR秋葉原駅から歩くこと約10分。大通りから路地に入り歩いていくと、『モノビットVRカフェ』を発見。11時からのオープンに合わせて、すでにスタッフの方々が準備をするなか、早速取材を開始した。

まず体験したのが、ももいろクローバーZの360度ライブ映像、初音ミクのVRスペシャルライブムービーなどを見られるGear VRというデバイスだ。私は初音ミクをチョイス。スタッフの方に装着させてもらい、映像が流れはじめた……。

実際の映像を写真で紹介できないのは残念だが、とにかく臨場感が凄い。驚愕だったのが、初音ミクが自分の前に迫ってきて、手を伸ばせば本当に届きそうな距離感を体感できたことだ。ヘッドホンもしているため、あっという間に没入できてしまう感覚に陥る。

次に体験したのは狙った対象物を銃で射撃する「Skeet:VR Target Shooting」。これはHTC Viveというデバイスを使用するもので、左手でリロード、右手で狙いを定めて銃の射撃を行なう。ボタンを押しながら左腕を前に出してから後ろに引くことでリロード。カチャカチャという音もさることながら、本物の銃に近い動きが要求されるリアルさがたまらない。

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※左手のボタンを押しながら、左腕を奥から手前に引きリロード。右手で狙いを定めてボタンを押すと銃弾が発射される。高得点を狙う場合は、腕の素早い動きが要求されるので軽い運動にもなるゾ。写真はVRデバイスのHTC Vive。

最後は、野球のフリーバッティングのような体験ができる「PITCH-HIT:Rampage Level」。左で球を取り、右手で打つという動作で、標的を狙ってボールを打つのだが、これがなかなか難しかった……。とはいえ、もちろん実際のバッティングとは異なり力はいらないので、ちょっとした運動にもなるし、球が当たって遠くに飛んだときの爽快感がハンパなかった!

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※右手のボタンでバットを持ち、左手のボタンを押して玉をとり、離してボールを投げてバットに当てる。当てられれば気持ちいいぐらい遠くへボールを飛ばせられるのがいい。

また、店内では飲食メニューも用意されており、飲食を行ないながら気軽に体験中の映像をモニターで見ることができた。

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※『VRローストビーフ御膳』、『VRカレー』、『VRカクテル(ノンアルコール)』といった、本格的ながらテーマに合わせたメニューも用意された。

 

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※家族で来場したというマイさん(右)とヒロアキさん(左)

「Twitterを見て来ました。ここまで本格的なものは初めてでしたが、凄くおもしろかったので自宅でも同じような体験をしてみたいですね」と、感想を語ってくれた。
ヘッドセットをして、目の前に映る映像を見て楽しむ……。ざっくりとではあるが、VR体験と聞いて思い浮かべたのはそんなイメージだった。しかし、実際に体験してみると、楽しいだけではなく、仮想世界だからこそ味わえる爽快感に包まれた。

体験イベントを開催したモノビットは、あえて皆がワイワイ楽しめるアットホームなゲームを用意してくれたのだという。VRを通じて人と人とが同じ世界を共有することが、今後VRが進化していくうえで重要な鍵となっていくのかもしれない。

今回は期間限定のイベントのため、今後同じような形態で開催されるかは未定。とはいえ、ときはまさにVR黎明期。日々アンテナを張り巡らせておけば、近いうち必ず新しいVR体験に出会えるはずだ。VRのおもしろさは体験した人にしか分からない。仮想だった世界を、あなたの現実にしてほしい。

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