Carbon Auto Theft
Carbon Auto Theft
自動車窃盗ゲーム「Vintage Carbon」の続編
自動車窃盗ゲーム「Vintage Carbon」を当サイトで紹介した際、「過去10年間で3台を壁や柱で傷付け、1台をお釈迦にし、縦列駐車で背後の車を1台壊した」という小生の逸話に言及した。しかし運転に懲りてはいない。というのも、それらの車は全て、自身の所有ではなくレンタカーや他人の車だったからだ。懲りていないどころか、むしろ、狭い駐車場にピッタリ車体を収めたり、そこから出たりすることに快感を感じるほどだ。だから「Vintage Carbon」に続編「Carbon Auto Theft」があることを知って、すぐにプレーした。
「Vintage Carbon」の舞台は1920年代米国のガレージだったが、「Carbon Auto Theft」の舞台は現代の駐車場だ。プレーヤーのミッションは「車を盗むこと」で、操作に使うのは矢印キーとスペースキーのみ。そして勿論、視覚デザイン以外にもいくつか変わった点がある。次に本ゲームの特徴を紹介しよう。
前作からの変更点
前述の通り、駐車場に停めてある車に乗り込み、運転して出口まで運ぶとゴールだ。基本操作は、矢印キーの「上」で前進、「下」で後退。前進もしくは後退時に「左」「右」キーのいずれかを押すと、曲がる。スペースキーでブレーキがかかる。他の車や壁、障害物にぶつけたら即座に逮捕される。
前作からの変更点を挙げよう。
・時間制限が無くなった
駐車場から出るまでの時間制限が無くなったうえ、バッテリー電圧の低下やガス欠も気にせず済むようになった。1920年代と比べてバッテリーの安定性も燃費も大幅に改善したということだろう。なお、経過時間は画面左下に表示される。短時間でクリアすれば高得点になるが、とにかくクリアすることを目的としている限りは時間は気にせずオーケー。
・仕掛けが登場
前作で登場した障害物は全て静止していたが、本作では動く車も障害物として登場する。時間制限は無くなったものの、この(規則的に)動く車を避けて素早く操作しなければならない場面はある。例えば左上の連続画像で、緑の車の位置が変わっているのが分かるだろう。プレーヤーはこの緑色の車が遠ざかった隙を狙って、赤い車を盗み出さなければならない。また、駐車場の路面に油がこぼれていることもある(上画像参照)。油の上では派手にスリップするので、前進しながらもこまめにブレーキをかける(スペースキーを連打)こと等が大事だ。
・コードを入力
プレー開始前に、必ず矢印キーでコードを入力する必要がある。例えば下の画像の場合、「左」「右」「上」「下」「下」と入力する。
・画面が回転する
難易度は「EASY」と「HARD」の2段階あり、後者を選択すると、プレー中に画面が回転する。
ある面では難しく、ある面では易しく・・・
プレー開始時にコードを入力するようになったが、これには何の意味もなく、毎回毎回、入力を求められるのには少々辟易する。
狭いスペースから抜け出すには当然、細かい切り返しが必要だ。バッテーリー電圧もガソリン量も気にせずプレーできるのは、非常に有り難い。
また、前作と異なり難易度を選べるようになったので、初心者でも取っ付きやすいと言えるだろう。しかし、「HARD」の難易度の高さは半端ではない。「プレー中に画面が回転する」と前述したが、これにより難易度は4倍くらいに上がる。右の連続画像では、画面が回転しているのに加え、動く障害物(緑色の車)も登場するので、更に難しい。
ちなみに、下の画像は逮捕されてしまった時の様子。米国の映画等では長い間、黒人、ロシア人、中国人が悪役としてよく登場していたが、冷戦終結後はロシア人が悪役ではなくなった。人種差別を無くすため(?)、黒人と中国人が典型的な悪役を演じることも減った。このゲームの自動車窃盗犯キャラクターを黒人にしていることに、何か意味はあるのだろうか・・・、と余計なことを考えてしまい、少し切なくもなった。